皆さまへ
新型コロナウィルス感染拡大により、当初予定の5月10日植樹祭公募は3月30日付にて中止しました。その代替策として、植樹事業自体は混植・密植方式植樹推進グループの日中活動に落とし込み、4~7月の間に計画的かつ段階的に分散して実施することと致しました。
政府より「緊急事態宣言」が発令されており、コロナ感染予防策には万全を期して対応することとし、混植・密植方式植樹推進グループにて、植樹作業をメンバーで協力し分散しながら目標の2,815本を目指します。
地球温暖化による災害規模の拡大や津波等の被害も予断を許さない状況にあり、防災や温暖化予防策となる森の再生を、ご参加が叶わない皆様に代わってグループにて責任をもって推進して参ります。
関係の皆様には、ご理解、ご了解頂きますようお願い申し上げます。
混植・密植方式植樹推進グループ長
非営利型一般社団法人 Silva 代表理事
川下都志子
実施に当たり実践するコロナ感染予防対策
・野外作業の為、室内の密室空間は避けることができる
・移動時・作業時共にマスク着用
・密集して作業せず、人と人の作業間隔を2m以上空ける
・同日に10名以上集まることがないように分業する
(令和2年6月20日の政府による緩和声明を受け6月23日解除)
・電車移動での参加者の合流は避ける(令和2年6月20日の政府による緩和声明を受け6月23日解除)
・神奈川県在住者で作業に従事する(令和2年6月20日の政府による緩和声明を受け6月23日解除)
・作業実施によるリスクは参加団体がそれぞれ管理し負担する
予定の2,815本!植樹完了ご報告!
4月29日より開始した植樹作業は、
6月中に予定しておりました2,815本の植樹が完了致しました!
現場には厳しい感染予防策により、人員の配置も県内と制限がかかりましたが、神奈川県民と障がい者森づくり連携「どんぐりブラザーズ」の皆さんに助けられ、ノルマ2,815本の植樹を完了し、466㎡が土地本来の植物生態系の復元に大きな一歩を踏み出しました!!
写真:葉山小学校5年生の皆さんが育苗した苗木も植樹
今季、植樹祭を行わず、緑化事業は続けると云う異例の事態により、しみじみと実感しましたのは、
平時に植樹祭当日に毎回のようにお集まりくださる植樹ボランティア(参加者)の方々の人働支援の有り難さです。
1日どころか午前中の1時間程度で終わる植樹作業が
私たち混植・密植グループの身内のみで行った結果、従事期間は約3ヶ月間、現場での作業時間にして累計約69時間、トータル18回も通う過酷な作業となりました。感染予防のマスクの着用も激しい動作を伴う野外作業では、首を絞められているような息苦しさがあり、慣れたスタッフも熱中症となりました。
つまり、如何に平時が恵まれていたかを実感する良い機会となったのです。植樹事業が2009年に開始されてから10年が経過し、11年目となる一つの区切りの年に貴重な体験となりました。
改めまして、植樹祭でご協力くださる皆さまへ御礼申し上げます。
混植・密植方式植樹推進グループにエントリーしている団体の中でも通年、現場活動をしている、
(社福)湘南の凪さん※、(株)研進さん※、(社)Silvaの三団体が主になって、植樹リレーを実施致しました。
苗木は、進和学園いのちの森基金等を通じて1,834本をご寄贈いただきました。その他、葉山小学校5年生の皆さんやDCMホーマック株式会社様、ヨコハマモールド株式会社様、横浜ゴム茨城工場様から苗木のご寄贈をいただきました。ご協力団体様の詳細は末尾の【協力団体】一覧にてお名前を掲載させて戴いております。
湘南国際村めぐりの森では、事業発足時より、植樹時に障がい者の方が育苗された苗木を優先的に扱い、又は一部購入することにより、福祉的就労環境の工賃の底上げを応援させて戴いております。
写真:(社福)湘南の凪えいむさん、(社福)進和学園さん、(株)研進さんと苗木の荷下ろし作業中
私たち混植・密植方式植樹推進グループからも、神奈川県のコア事業であるグループ植樹事業を支援くださる公益財団法人鎮守の森プロジェクト様から20万円、グループのメンバーである国際ソロプチミスト横須賀様より5万円、(社)Silvaより5万円、合計30万円分、666本を購入させていただきました。
※最後まで植樹を協力くださった(社福)湘南の凪さんは、障がい者森づくり連携「どんぐりブラザーズ」のメンバーです。障がい者在宅就労支援団体である(株)研進さんが取りまとめされ、県下では5つの団体が同プロジェクトへ参画されております。(社)Silvaの代表理事である川下の前職場でもあり、何かとご助力をいただいております。
森づくりの現場では、健常者も障がい者も、学生も社会人も、老若男女が自然と混ざり合い、最高のコミュニティの場となります。自然界には垣根はない。森を再生する為に広がる協力者の「和」は、これからの災害に備える防災林を育て、人類が自然と共に生きる豊かな未来を引き寄せる強力なアンテナとなることでしょう。
(社)Silvaのスタッフには医師もおります。
正に今コロナ感染患者と向き合っており、医療現場の実情も人ごとではありません。
早くワクチンが完成しますように、皆さんが回復されますように願っております。
また、未だに続く新型コロナウィルス感染予防策によるストレスを抱える皆さん、
私たちの地道な環境保全活動が少しでも皆さんの希望の灯火になりますように
原生林の再生現場からの進捗お知らせをさせていただきます。
(社)Silvaを通じての苗木ご寄贈シーン
葉山小学校5年生一同様
ヨコハマモールド(株)様
横浜ゴム茨城工場様
2020年4月29日植樹前 → 2020年6月8日植樹後
植樹経過日記 森盛りダイアリーⅠ
2020年6月14日 日曜日 Silva118本植樹 with Silvaボランティア隊
この日は雨上がりの濃霧の中、植樹118本以外にも土止め板の補強や作業道の階段づくりまでトライしました。
ご褒美はビワの実!小さくても甘くて美味しいのです。野生パワー有り難く頂きました♥
2020年6月15日 月曜日 Silva20本植樹 with 森林再生指導員三期生 第二期研修スタート♪
東京農業大学院生や社会人がエントリー。森の再生方法を学んでいただき初の植樹に挑戦しました!
2020年6月17日 水曜日 Silva100本植樹 with 森林再生指導員三期生
いつも作業を気にかけてくれるキジくん♪
応援してくれるキジくんに見守られ、暑いけど…休みたいけど…「忍」の一字
森づくりは人づくり、体力と共に精神力を養います。
風の草刈り ビフォー
風の草刈り アフター
2020年6月23日 火曜日 Silva15本植樹 with 森林再生指導員三期生
いよいよSilvaラストの植樹作業に、葉山小学校5年生の皆さんが育苗くださった苗木を植えました。
スイカズラが綺麗に花咲き、夏の訪れを教えてくれます。
2019年5月14日4,000本の植樹地の「風の草刈り」も実施しました。
Silvaでは自然へ携わる現場には”必要でない命はない”との考えから、「あるものの命を活(生)かす」をかけ声に種をつける穂を撫で刈りする”風の草刈り”を行います。これは、非常に繊細な作業なので草刈り機などの機械では出来ません。
人も自然界の一部であり、生態系の一員である…そんなことを身に実感する瞬間です。
絶妙なビフォー&アフター変化写真から、命を奪わず場のポテンシャルを活かす繊細さをご覧ください。
こだわりSilvaを応援くださるスポンサーの皆さま
ワラのマルチング日記 森盛りダイアリーⅡ
2020年6月29日 月曜日 Silvaワラ0.7段38.8㎡マルチング with 森林再生指導員三期生
なんと!Silvaでは既にワラのマルチング作業を開始しています☆
ワラの総使用量は1.7~1.8㌧を予定。真夏の到来前に何としても終わらせたい!時間との勝負が始まりました。
何故、植樹しただけで終わらせてはいけないのか…そんな疑問を抱く方も多いことでしょう。
実はワラを苗木の足もとにマルチングする(敷き詰める)ことで幾つものメリットがあります。
①季節の備え保湿・保温(夏は特に保湿)
②ワラが土壌生物に分解された後は苗木の肥料になり生長を促進
③苗木が見やすくなりメンテナンスが楽ちん
④ワラをマルチングした後、草が生え難くなり育樹や風の草刈りの作業負担が軽減
つまり、後々を考えるとマルチングした方が人にも植物にも優しいのです。
若人たちとロープワークを駆使して、少数でも短時間で0.7段38.8㎡にマルチング!!
平時では1㎡2kgで完了していた法面のワラの量を約2倍にしていますが、それには理由があります。
春5月10日に予定通り植樹祭を実施出来ていた場合は、回避できた以下の事象です。
①春に繁茂する草の種類は温和しいのですが
夏期に繁茂する草は、つる性が多く、しかも生長が早く非常に厄介です。
②いつもなら風の草刈りをしていた時期に植樹作業を実施し、Silvaこだわりの"風の草刈り"ケアが出来ていないところが多数あります。
③ ①と②の対策にワラを厚めにマルチングすることで、第18回の植樹地だけでも暫くメンテナンスフリーになるようにします。
④反面、予定変更による余計な作業も発生します。
厚めに敷くとワラをその場に固定出来るようにケアしないと、雨天などで水分をたっぷり含んだ場合、ワラの重みで植樹した苗木をなぎ倒すことになります。その為、固定ピンとして約3,000本の竹の杭を用意。此方はSilvaボランティア隊が作成してくれました♥有難う。
そんな、山あり谷ありなサバイバル森づくり。
汗もかくし服も汚れるし大変な筈ですが現場は笑顔が絶えません♪
心が満腹になる!そんな贅沢な時間なのです。
※現場続きでお知らせ出来ていなかった情報を無理矢理盛り込み、圧縮した「森盛りダイアリー」を最後まで御一読くださった皆さま♥ありがとうございました。これで貴方も森マニアの仲間入りです♪
この活動を支援くださる皆さまのご紹介
■beyond2020プログラム認証事業■
■国民参加による災害に強い森林づくり緑の募金助成 認定事業■
■主 催■
協働参加型めぐりの森づくり推進会議 混植・密植方式植樹推進グループ
非営利型一般社団法人 Silva(シルワ)
■後 援■
環境省関東地方環境事務所
神奈川県
横須賀市
逗子市
葉山町
神奈川県教育委員会
横須賀市教育委員会
逗子市教育委員会
葉山町教育委員会
■協 賛■
~以下3 社、非営利型一般社団法人Silva(シルワ)を通じて~
公益社団法人国土緑化推進機構(緑の募金を通じて)
パタゴニア日本支社(パタゴニア環境助成金を通じて)
■協力団体■
東京海上ミレア少額短期保険株式会社
公益財団法人鎮守の森プロジェクト
DCMホーマック株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
/特定非営利活動法人エコメッセ世田谷・目黒、株式会社コンフォートジャパン、
株式会社ミネハハ事務所、宮崎雅大税理士事務所、株式会社家具の大正堂、
葉山小学校5年生一同、NPO法人響、株式会社パーク・コーポレーション、株式会社 不二運輸倉庫、
横浜ゴム株式会社 茨城工場、ヨコハマモールド(株) 左記11団体(非営利型一般社団法人 Silva(シルワ)を通じて)/
/株式会社サン・ライフ、三機工業株式会社、大樹生命保険株式会社、本田技研工業株式会社、
株式会社ホンダロジスティクス 左記5社 (進和学園いのちの森づくり友の会を通して)/
株式会社大川印刷
国際ソロプチミスト横須賀
株式会社テレビ神奈川
横浜ゴム株式会社 平塚製造所
特定非営利型活動法人グリーンパワーファクトリー
■運営団体■
混植・密植方式植樹推進グループ
株式会社大川印刷
特定非営利型活動法人漢方環境安全対策普及協会(古川園芸)
国際ソロプチミスト横須賀
株式会社研進
特定非営利型活動法人グリーンパワーファクトリー
社会福祉法人湘南の凪えいむ
社会福祉法人進和学園
株式会社テレビ神奈川
非営利型一般社団法人 Silva(シルワ)