横浜国立大学の混合林の植生を復元!

50年後、100年後の植生シナリオを描き原生林に近い植生を再生し約40年経過した環境保全林の様子

 

横浜国立大学には、約40年かけて人の手で再生された、

環境保全林である土地本来の森の他にも自生で育まれる混合林保護区があります。

 

けれども残念なことに不用土や伐採木が混合林に廃棄されてしまいました。

 

季節毎に表情を変える貴重な植生景観が失われたことを憂えた教授方が

植生の復元の為、Silvaへ相談くださいました。

 

 

バックホウを使って既存の木の枝を折らず掻き出します。

元々の隆起の復元は既存の植物たちが教えてくれます。


そこで2日間かけて、施工させていただきました。

同じ重機を使っても植生フィールドを護る為に絶妙なタッチで元々の隆起が回復しました。

イメージとしては、発掘に近い施工となります。

その様子を是非ご覧下さい。

 

 

混合林 側道から撮影 施工前

施工後


混合林内から撮影 施工前

施工後


 

回復の為に廃棄されたものを分類しながら撤去していると驚く程、大量に伐採木が出てきました。

大木だった桜の木が業者により伐採され廃棄されたものだそうです。

体積的には約25立米ありました。

 

他にも不要な資材等の不法投棄が見つかりました。

 

また、取り除いた不用土は69立米、4トントラック23台分になりました。

 

 

廃棄物

伐採された大木だった桜の木3本分

不用土69立米


 

今回の植生復元の施工により、息詰まった大地の通気が回復し施工終了後には、心地よい風が吹いていました。

此れから沢山の植物が春の目覚めと共に復活することでしょう。

今後の経過観察が楽しみです。

 

アオキの花

回復した隆起




  タブノキ   

湘南国際村めぐりの森の主木となる高木

成木になると20~30m級の高さとなり、森の主役となる