自然の防災機能
森林の持つ重要な機能として遮断効果があります。
防火・防災・防風・防音・減温など様々な遮断効果があります。
土砂災害などを事前に防ぐと云う予防効果だけでなく、地震や津波、火事等の災害の影響を少なくすることが出来るのです。
具体的には多数の死者を出してしまった関東大震災があります。
左の表を見てください。
これは関東大震災が起きた際に人々が避難した場所と人数、生存率を表した表です。
この表の中で唯一3番の深川岩崎邸のみが避難場所として機能しています。
それは深川岩崎邸(現清澄庭園)が土地本来の森で囲まれていたからなのです。
遮断機能のメカニズム
理想的な森林は様々な種類・高さ・樹齢の木々が生えており、またダム機能により一定の湿度があります。
なので枯れた森林で起きる様な山火事は発生せず、また外からの火も防ぐことが出来ます。
それぞれの幹や葉に水分がいきわたっているからです。
それにより震災などが起きても家屋からの出火や建物の倒壊などから非難してきた人々を護ることが出来ます。
また、森林は様々な高さの木が生えている複層構造なため風や騒音なども防ぐことが出来ます。
更に森の長城プロジェクト等に代表される様に、海岸に森林を形成することで津波や高波などの影響を軽減することが出来ます。
このように森林の遮断効果には様々なものがあり、現にこの効果により命が救われたという人が大勢います。
森林は人々や動物を護る防御壁としての役割も兼ね備えているのです。
※ここで言う森林とは幾種類もの植物で構成されているような、土地本来の植物で構築された森林の事を指します。
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