植樹活動を支える柱
私たちの植樹活動を支える手法として皮むき間伐というものがあります。
この手法は植え方に直接関するものではなく、植樹地の形成に関するものです。
皮むき間伐とはその名の通り木の皮を剥き木を立ち枯らせてから間伐する方法で、植樹地に杉やヒノキが残っている場合などに使用する手法です。
皮むき間伐の利点は大きく分けて2つ、環境とコストです。
先ず環境についてですが、通常の人工林は杉などの針葉樹林で構成されていて、地面にあまり光が届きません。
皮むき間伐をすると木が水を吸い上げることが出来なくなり、生えたまま枯れていきます。
それにより徐々に葉が落ちていき地面に光がさすようになり、下草の種類が増えていき森に緑がよみがえるのです。
つまり皮むき間伐をすると自然に緑が増えていくので森への負担が少ないのです。
次にコストについてです。
通常の間伐では木が水を吸っている状態で切り倒していくので木が重く、持ち運びが非常に困難です。
ですが立ち枯らした木であれば水分がなくなっているため非常に軽く、女性でも持ち運べるほどです。
なので木材の搬出・運搬に過剰にコストをかける必要がなく、より森づくりをやりやすくすることが出来ます。
皮むき間伐は木の皮を剥いてからある程度の時間がたたないと伐採できないため時間の面ではあまり効率がよくありませんが、それを補って余りある環境・コスト面での素晴らしさがある為、非常に優れた手法であるといえます。