原生林とは

日本の原生林


屋久島の原生林
屋久島の原生林

原生林とは、「人間の手が一度も入ったことが無い、自然の力により生長していく森林」のことで、分類の上では天然林に含まれます。

 

今まで一度も人の手が入ったことのない森林ということは、土地本来の植生や生態系が維持されているという事なので原生林は生態学的に非常に価値のある森林です。

原生林の代表例は屋久島の世界遺産にも登録されている森林です。

 

古い物だと樹齢3000年以上になる杉の木があるなど、原生林には歴史的・生態学的に非常に貴重なものが多く、近年保護の重要性が叫ばれています。

 

 

原生林の特徴


理想的な森林
理想的な森林

 

 人の手が入ったかどうかの判別が難しいという性質上、原生林の正確な面積を図ることは難しいのですが専門家の調査では今現在原生林は国土の4%も無いとされています。

 

理想的な森林とは高木から形成される「上の森」、低木や亜高木から形成される「下の森」、コケや雑草などの下草がバランスよく配置された複層林です。

原生林はその成長の過程で自然と複層林が形成される上植物も土地本来のもので形成されているため正に理想の森林そのものなのです。

 

 

原生林は商業利用が難しいものの、植物や動物にとっては最適の環境であり、植生景観の復元を目指すのなら目標とするべき森林といえます。

 天然林とはへ< ・ >花粉症の原因