2025.04.06 「Present Tree湘南国際村めぐりの森Ⅱ」キックオフ植樹祭が実現!!

 

 湘南国際村めぐりの森にて、NPO法人 環境リレーションズ研究所のPresent Treeスキームを連動した「Present Tree湘南国際村めぐりの森Ⅱ」が再生する森は、MiyawakiMethodによる原生林に近い土地本来の森となります。そのためのキックオフ植樹祭が4月6日日曜日に開催されました。

 当日は、支援者となられる里親制度へお申込みされた方を含め、Present Tree より52名の方がご来場されました。協働参加型めぐり森づくり推進会議からは、神奈川県より3名。混植・密植方式植樹推進グループより福祉施設連携の森づくりチーム『どんぐりブラザーズ』関係者19名。シルワからは、森林再生指導員10名が参加し、総勢84名となりました。

 植樹祭の規模は、1,000本でしたが、お一人あたりの植樹本数が10~11本程度でストレスなく収まるようにと、シルワにて事前に180本を植樹の上、仕上がりの見本となるエリアをコーディネートさせていただきました。そのため、820本の苗木を皆さまに植えていただきました。

 この植樹祭により、小さな森の赤ちゃんが誕生し、人の手で約9,000年は続くであろうと云われる、防災と生物多様性保全も網羅した優れたフィールドの一歩が踏み出されました。

 

 

  

 

 私たちシルワは、早朝7:00より現場入りし、ご来賓用のテント設営、プラカードや移植ゴテ・会場目印となるのぼり旗の設置、ワラの雨よけシートの撤収、8:00過ぎからは、森林再生指導員10名のリーダー研修をみっちり1時間半実施、9:30からは、イベント広場へ合流し、班プレートを掲げ、ご来場者の誘導にあたりました。

■前日までの様々な準備作業■

班毎に苗木とワラを用意、のぼり旗の作成

■当日の事前作業■

■森林再生指導員のリーダー研修■

 

 

 開会式は、NPO法人 環境リレーションズ研究所の石森事務局長の司会でいよいよスタート!鈴木理事長より14年前も連携して行ったエリアの森をご紹介いただき、来場者の皆さまより、生長の早さに歓声が!その後、神奈川県政策局地域政策課の望月課長より、当該地が自然共生サイトへ認定された旨、お知らせいただき、ご来賓の皆さまのお名前の呼称など、ご配慮をいただきました。

■開会式の模様■

石森事務局長、鈴木理事長、望月課長

 

 開会式は、20分程度と工夫されており、進行の滑らかさに感激!!私たちも勉強させていただきました。そして、光栄なことに個別にお時間をいただきまして、MiyawakiMethodとして世界中より御評価いただいております『混植・密植方式』による森の再生方法やその価値や役割をシルワ代表理事の川下より、ご案内させていただきました。折角プログラムへ組み込んでくださった貴重なお時間ですが、通常1時間~2時間かける森の講座を15分で完結する必要があります。代表理事が早口になりながらも奮闘しておりました。

 

 その後、「Present Tree湘南国際村めぐりの森Ⅰ」となる14年前の植樹地の姿を間近にご覧いただきながら、頂上にある植樹地をSilvaリーダーが班毎に先導して目指しました。

■代表の講座と班毎にSilvaリーダーによる誘導■

 

 今度は、班毎に細かな植樹方法のレクチャーを受けた後、いよいよ本命である土地本来の潜在自然植生種に基づき、導き出された35種類の幼い幼苗を植樹いただきました。

■みんなで植樹■

 

 植樹作業が完了した後は、苗木を乾燥や草の被圧から護る為、植樹した苗木の足下へワラを土壌が見えなくなるまでマルチング(敷き込む)いただきました。

■ワラによるマルチング作業■

 

 ワラのマルチング後は、敷き込んだワラが風で飛散することや、雨で重くなりズレ落ちることが無いように、ワラ縄でしっかりと大地に固定するワラ縄掛けをしました。

■ワラ縄掛け作業■

 

 途中から生憎の雨となりましたが、植樹した苗木にとって、大地に根付くための恵みの雨としては、理想的な天候でした。簡単なようで沢山のコツが必要な混植・密植方式のプロセスを終了された里親の皆さまの表情は、雨も弾く笑顔でいっぱいでした。


  令和6年7月11日木曜日の協定締結後の「Present Tree湘南国際村めぐりの森Ⅱ」エリアにて、シルワは、以下の協力をさせていただきました。人件費は、時給1,300円で換算すると累計1,270,750円となりました。

 

 試算期間:令和6年7月~令和7年4月6日まで

活動累計日数:33日間

活動従事時間:162.25時間

作業者数:189名

現地入り交通費(1名1回 平均約1,800円):340,200円

累計人件費:1,270,750円

 

 有り難いことに、NPO法人 環境リレーションズ研究所樣が資材費・重機施工費と一部人件費を支援くださいました。感謝申し上げます。そのため、不足の人件費や交通費のみへシルワが獲得した助成金や寄付金を充当させていただき、事業計画書へ明記された連名主催としての責務を果たしました。

 

 また、当日植樹されました苗木は、以下の御支援により、本植樹祭へご寄贈いただいております。

 

 

 

 終了時間となり、閉会式へとPresent Tree関係者の皆さまが退場された後は、いつもの『居残りシルワ』の裏方作業。残ったワラ縄掛けの作業を完遂し、班毎の植樹された苗木に不具合がないかチェックし、84名分の移植ゴテを洗い、タライやバケツ・班プレートなどの資材を清掃し、のぼり旗やテントなどの資材を撤収、車両が通行できない植樹地のため、全て荷車で広場へ降ろしました。

 全員、カッパを着る時間も昼食を摂る時間もなく、14:30までノンストップで撤収作業に集中しました。それでもシルワのリーダーたちから、不平不満がでることは、ありません。9000年続く森の再生の意義を芯から理解してくれているメンバーたちは、自分たちが我慢することも意味があると口にせずとも分かってくれています。

 

 最後まで泥と雨にまみれたSilva森林再生指導員の皆さんの笑顔は、雲に隠れた太陽のようでした。

みんな、本当にありがとう!!

 

■終了後にシルワメンバーによる撤収作業■

 

森づくりをはじめて17年目。

汚れ作業も心からの笑顔の自然体で乗り越えることができる精神力。

こうしたメンバーとの縁(えにし)こそが得がたい宝だと毎回、感動しています。

 

人間は、地球を破壊する『悪』ではありません。

森づくりの現場では、人の手で失われた土地本来の森を短時間で復元することができる!と云うことを

身にしみて実感し、個々の存在意義を実感する場となります。

 

このまま進みましょう。

未来は、まだ決まっていません。

私たちの手で真に豊かな未来を引き寄せるため、できることを積み重ねましょう。

 

生きている間の名声など不要です。

誰が観ていなくても森が知っています。

 

代表理事からのメッセージ 

 

■植樹前■

■植樹後■



 

 

いつでも無料で好きな時に聴いちゃおう!

代表理事の熱いメッセージをいつでも生の声で聴ける~

ポッドキャスト!

「Emerald Practices–エメラルド プラクティシズ」

第32回【光合成だけじゃない、真の森の大切さ】

第34回【私たち人間だからできる、森林再生】

 

 

在るものを活かす、シルワの最初の森づくり実験地 Before2016.12

 After2022.5.28



湘南国際村めぐりの森Silvaの森林再生事業を2017年秋から継続支援下さるスポンサー企業様

 Silvaは、湘南国際村めぐりの森の植樹事業を担う混植・密植方式植樹推進グループのグループ長です。

また、植樹事業をコンサルティングし、主催する連名主催者です。そんなSilvaを応援くださるスポンサー企業様をご紹介します。

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三機工業株式会社様 

「SANKI YOUエコ貢献ポイント」は、お客様とともに地球温暖化防止·持続可能な社会の実現に貢献する制度です。お客さまにCO2削減につながる設備の省エネ提案を行い、ご採用いただいた場合、その削減量をエコ貢献ポイント(1トンあたり200円)に換算し、環境保全活動につなげています。(同社HP掲載より抜粋)

 

公益社団法人 国土緑化推進機構 緑の募金事業

 全国の森林ボランティア団体が行う国内外での森林づくり事業を支援していきます。実施事業については、「これまでの緑の募金事業実施状況」をご覧ください。(同社HP掲載より抜粋)

 

パタゴニア環境助成金プログラム 

私たちが支援するグループは、問題の根本的な原因を見極め、働きかけ、そして長期的な視点で問題解決のアプローチを行なっているグループです。真の問題解決は力強い草の根活動を通じてのみ実現しうると信じており、私たちの助成金は市民のサポートによる強い基盤を創りだしているグループにフォーカスしています。(同社HP掲載より抜粋)