植樹祭(スポンサーはこちら)
シルワは、環境省が推進する本プロジェクトに賛同します。
シルワは、国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsの11ターゲットへ貢献します。
湘南国際村めぐりの森は、民間事業者により約20年前から300㏊にわたる開発行為が行われていましたが、業績不振に陥った民間会社が神奈川県へ無償譲渡された土地となります。
企業的には採算が合わなくなり、山河が荒れ地となった土地をどう再生したらよいか検討したところ、横浜国立大学 名誉教授 宮脇昭先生が提唱している土地本来に生育する常緑広葉樹林に再生する気運が高まり、神奈川県は2008年より森林再生を市民による協働参加型のコア事業と位置付け始動しました。
■アクセス■
湘南国際村めぐりの森地図はコチラから
住所:〒240-0107
神奈川県横須賀市湘南国際村3丁目1−1
◎公共機関でご来場される方へ
★JR逗子駅前発 京急バス1番乗り場より 「湘南国際村センター」行きバスに乗車
「湘南国際村センター前」終点下車 (約30分、片道340円)
★京急汐入駅
京急バス2番乗り場より 「湘南国際村」行きバスに乗車
「湘南国際村センター前」終点下車 (約30分、片道370円)
※下車後は地図の通り、バス進行方向へ直進しめぐりの森入口へ
※詳しいバスの運行時間は、以下より検索してください。
●逗子駅
●汐入駅
◎お車でご来場される方は、地図の駐車場をご利用ください。但し、250台と駐車台数に限りがあります。出来るだけ乗合いご来場ください。
<車でご移動の方へ>
逗子インター~逗葉新道~南郷トンネル~信号:湘南国際村入口を直進~信号:湘南国際村センター入口(コンビニ:ファミリマート左手に見て)左折~道なりに行き止まりまで進むと右手に仮設駐車場があります。
駐車可能数は、250台。仮設駐車場からは、植樹会場へ徒歩でご移動いただきます。
初めての方や植樹リーダーの事前の予習に
植樹方法の説明動画、
是非、ご覧ください。
地域における安全な生活環境の確保を目的として、森林の復旧と災害を予防する海岸防災林づくりを基軸に国民・企業・行政が一体となりボランティア参加協力により実施しており、担当グループは、混植・密植方式植樹推進グループと云います。
そうして、2009年より10年間、継続して緑化しております。
その中でも植樹施工費の負担による活動継続への圧迫や施工時の自然への過剰干渉による廃棄物の大量排出、伐採された既存木の焼却処分による炭素排出・地元住民からの反対など、多くの課題を抱えておりました。
その為、グループ長である(社)シルワにて従前の混植・密植方式を2015年に見直しまして、リノベーションした生態系機能回復式 植生復元の植樹を推進しております。
これにより以下の利点を得まして、より安定した持続可能な活動へとシフトしております。
2020年3月に土壌の手当を完了→
疲弊した土壌が活性化され土壌生物の多様性が増し肥沃な土壌へ2020年9月
<Silva生態系機能回復式 植生復元のメリットと改善点>
・施工コストの30~70%削減
・既存の自然環境を破壊せず多様性をキープしたまま植生を回復
・大型重機を必要としない為、山岳部の隅々まで緑化可能
・近隣業者の焼却処分予定の有機物受け入れによる既存の土壌活性化
・限界集落・障がい者より不要となった端材をリデュースして活用
・障がい者育苗の苗木を優先活用し福祉的就労環境の改善へ貢献
・地元住民による賛同者・植樹ボランティア増加
・低コストで持続可能な無理のない事業運営
・植樹後の3~5年のメンテナンス作業の短縮
・用具の軽量化により一般の方も土壌の活性化より体験可能
※混植・密植方式・・・その土地本来の樹種である潜在自然植生論に基づき、1㎡に3本を植樹する。
横浜国立大学名誉教授 宮脇昭先生が考案した植樹方式で別名「宮脇方式」とも呼ばれる。
※(社)シルワの生態系機能回復式 植生復元は、2015年2月に名誉顧問である宮脇昭先生のご了承を得ており、混植・密植方式をリノベーションしたものとなります。
2016年12月6日
約20年前に大規模な事業計画の元、既存の木が抜根されゴルフ場整備の為の作業道へ姿を変えた場所です。
事業予算がたちいかず放置されてから、20年経過後、
疲弊した土壌の中でも自力で生長した木々や草本、つる性植物が繁茂し、夏場はヤブ化、冬季は左写真の通り、土壌の硬化層の影響により、植相が偏ります。
ここの土壌を活性化する為、水脈を施工し有機物で土壌を覆い、
半年間手当した生態系機能回復式 植生復元の経年変化をご覧ください。
2017年5月14日
第12回湘南国際村めぐりの森植樹祭を開催し、
半年前の水脈施工により、隆起した土壌へ
144名の植樹ボランティアの手で植栽面積 約850㎡、樹種22種、合計2,580本を植樹いただきました。
2019年5月28日
植樹後、約2年が経過し、活性化した既存木や土着生物と共に順調に生長の様子が伺えます。
こうした植樹後に実施する「育樹」作業は、通常2~3年で手を離れメンテナンスフリーとなります。
しかし、めぐりの森では、何と5年も育樹に労力が必要でした。
ところが混植・密植方式をリノベーションした「生態系機能回復式」の実施場所では、1年で自立しメンテナンスフリーとなっています。
2015年10月
植樹自体は数年前に既に行っており(画像奥)、経過を観察していました。
ですがこの場所は土の質があまり良くなく木もあまり生長できていないものがあったため2015年10月に自然地理学をベースとする通気浸透水脈改善を行い経過を観察しています。
ご覧のとおり枕木を設置してから土に溝を掘りその上にワラを敷き詰めて土に栄養を与えつつ流れを作っています。
経過の調査方法としては植樹した苗木全ての経年変化を記録する毎木調査及び出現植物の傾向調査を行っています。
1年後
2016年9月
水脈改善を行った約1年後の状況です。
ご覧の通り作業道にも緑が溢れ、たった1年で植物がかなりの生長を遂げました。
個体によっては高さ2mを超えるものも出てきており、通気浸透水脈改善は成功したといえます。
現在は他の植樹地に対しても通気浸透水脈改善の作業が行われており、混植・密植植樹方式と通気浸透水脈改善との相性は良いということが出来ます。
3年後
2018年9月
水脈改善を行った約3年後の状況です。
3年が経過した時点で、生長率解析に毎木調査を実施いたしました。これにより、手当前の生長率が67~73%だったのに対し、手当後は、84~141%へ回復したことが判明しました。
特定のヤマモモ・スダジイは、約30cm樹高だったものが3m~3.3mまで生長していることも確認しました。
めぐりの森3年後
この実験結果を活かし、潜在自然植生種による混植・密植方式の植樹用のマウンドづくりへ今後採用し、経過の回復の指針に植生調査と土壌動物の出現種解析による”自然の豊かさ指数”判定を起用する生態系機能回復式 植生復元の基本調査方針が固まりました。