日本の土砂災害
近年集中豪雨の発生件数が徐々に増加しており、平成17年からの10年間の土砂災害件数は平均で1000件以上にもなっています。
多い年は年間100人以上の被害者が出てしまうこともあり、土砂災害は最早軽視できない問題となっています。
土砂災害の種類としてはいくつかありますが、大まかなメカニズムは露出した斜面等に大量の雨が降り、土や砂をさらっていき一気に流れていくというものです。
なのであまり木の生えていない無立木地に多く起こりますが、針葉樹の多い人工林などでも発生します。
針葉樹の根の性質が原因となり、土砂災害を招いてしまうのです。
土砂災害の原因
スギやヒノキなどの針葉樹の根はひげ根という性質で、その名の通り髭の様な細い根が地表近くに広がっているため、広葉樹の様に深く根を張り土を抱えることが出来ません。
そこに大量の雨が降り地表を流れる水の勢いが増すと針葉樹の根ごと土をさらってしまい、土砂災害が起きてしまうのです。
通常針葉樹のみで森林を形成することは無いのですが人工林の場合針葉樹のみを画一的に植えてしまうためこのような事態になってしまうのです。
つまり、ここでも戦後に行われたような同じ植物を同じタイミングで同じ場所に植えるという森づくりの方法が我々の生活に被害を与えてしまっているのです。
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